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総合系釣り師ナベ

Author:総合系釣り師ナベ
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『あの日のように抱きしめて』 

あの日⑥


題名と音楽に惹かれて観た。
渋谷のル・シネマ。

悲しいドイツの映画だった。

ナチの強制収容所から奇跡的に生きて帰って来たネリー(ニーナ・ホス)。
彼女は顔に致命的な傷を負い再生手術を受け別の顔になっていた。
しかし、ネリーは周りの反対を聞かず夫のジョニー(ロナルト・ツェアフェルト)を探し出し、彼と再会を果たす。
だが、夫は彼女が死んだものと思っている。

そこから収容所でズタズタにされた彼女の身と心以上の悲劇が待っていた。

あの日④

夫は彼女が妻のネリーと知らず、妻の偽物に仕立てあげてネリーの財産の分け前を狙っていた。

戦争とナチの迫害が生んだ悲劇だけれどメロドラマを観ている気になる。
ネタばらしになるが、
最後に彼女が歌う「スピーク・ロー」で全てが解ってしまう。

そう言えば、昔のテレ朝の前にスピーク・ローという酒場があった。
長谷部監督に連れて行って貰った事がある。
店主が団長と及ばれた人だった。
長谷部さんと某女優さんとの逢引の酒場でもあった。
随分と昔の話である。

『暴力脱獄』や『ポイントブランク』『黒いジャガー』等が好きだった長谷部監督はこんな映画を何と評すのか?

もう一度、話してみたい。

あの日⑤

ペキンパーやドン・シーゲルとは随分違うけど、
ボクは好きな映画だ。



2015. 08. 28. (Fri) 15:31  [映画コメント:0  トラックバック:0

『人斬り与太』『狂犬三兄弟』 

FBとダブった記事になるけどご容赦を!

先日、池袋の新文芸坐で文太特集をやっていて二本立てで観た。

文太①

二本立てを観るなんて何年ぶりだろうと云う感じだ。
人斬り与太シリーズの一本目と二本目。
一、二本目とも深作さんで、脚本が最初が石松さんで二本目が松田さんと神波さんのコンビ。
二本目の方が圧倒的に面白い。
脚本家の資質によるのかも・・・?

そして二本ともヒロインが渚まゆみだ。
これも圧倒的に二本目が良い。
ヤクザ映画にはジェルソミーナが良く似合う。
ご存知フェリーニの『道』でジュレエッタ・マシーナが演じた役名だ。
この役は古典的に哀しく美しく儚い。

多分、当時20代半ば過ぎの渚まゆみが演じるには薹が立っては居たが中々の熱演だと思う。
脱ぎっぷりも見事と言うほかない。
現在は70才くらい。

旦那さんは浜口さんで、もう亡くなっている。

文太②

悔やまれるのが、
前日の上映だった『まむしの兄弟』を観逃がした事。
もう一度、劇場で観たい作品の一つだった。

それにしても名画座がほとんど無くなった東京で頑張ってる、新文芸坐。
ノスタルジックな思いに包まれながら、
珠玉の時間を過ごせた。

おっと、両作品とも企画は俊籐さんと達ッアンだった。



2015. 03. 19. (Thu) 20:00  [映画コメント:0  トラックバック:0

『妻への家路』 

久しぶりにチャン・イーモウの映画を観た。
しかも主演はコン・リー。

家路①

時代は文化大革命の最中。
右派分子として西域で強制労働を受けていた夫(チャオ・ダウミン)が脱走する。
それを聞いたコン・リーは困惑する。
一人娘の丹丹(チャン・ホエウェン)はバレーで主役を期待されていたが、
夫が脱走を図った事で丹丹の主役は無くなる。
密かに妻の待つアパートに忍び込む脱走犯の夫。
それを目撃した娘の丹丹は共産党に密告する。
その事で、バレーの主役がとれる事を期待して・・・。

話は、始まりからして文化大革命当時の切羽詰まった中国庶民の生活が滲み出ていて圧巻だ。
ジリジリするような緊張感がある。
流石にチャン・イーモウだ、まだ衰えてはいない。

家路③

娘の密告で、夫はまた逮捕されてしまう。

それから、二十年が経つ。
そして、時代は変化してゆく。
夫は名誉回復して妻の元へ帰って来る。

しかし、娘の密告で夫が再逮捕された時の衝撃で妻のコン・リーは記憶を失ってしまう。
夫の顔が見分けつかないのだ。

ここから、またまた夫の苦悩が、悲劇が始まる。

家路②

チャン・イーモウは丁寧に描写を重ねてゆく。

古いピアノを直して昔の曲を夫が弾いた時は誰しもコン・リーの記憶が蘇ってたと思わせて、
又、観客を突き離す。

時代が生んだ悲劇を描けばこの中国の巨匠は実に巧い。
『赤いコーリャン』や『初恋のきた道』を思い出してしまった。

ラストになってもこの夫婦に幸せは訪れない。
妻は相変わらず隣りに居る男をいとしい夫とは認識できない。
手紙を読んでくれる親切な隣人とだけしか・・・。

家路④

けれども、
エンドタイトルが出てきて映画が終わる頃になってやっと、
この映画はこのラストで良いんだなと思えてきた。

決してハッピーエンドではないけれど、
夫から見れば如何に自分はこの妻に愛されていたのかを強く、強く思えてきてるのだろう・・・。
それはそれで、幸福な終わりだ。

そんな解釈もできる、映画だった。

流石に体制批判は抑制されている。
それは不満だ。
この監督に対してはいつもそう思う。
それでも、ラブ・ストーリーとして観れば愉しめる。


2015. 03. 14. (Sat) 18:22  [映画コメント:0  トラックバック:0

『フィフティー・シェイズ・オブ・グレイ』 

大田区のシネコンで観る。
入場した時は観客がボク一人。
おいおい、と思いながらも予告編が始まる寸前に数名が入って来る。
一人きりでの観劇は、何とか免れた。

50.jpg

この映画を観ながら女性の観客が劇場内でオナニーを始めて、ほかの客の通報で逮捕された、というニュースを何処かで聞いた。
それ位、官能的なのかと少し期待して見た・・・。

502.jpg

しかしエロさも、中身も消化不良のガッカリ作品。
アメリカでは大ヒットで続編も制作かと評判らしいがネットの情報では、
若き大富豪役のジェレミー・ドーナンと女子大生役のダコタ・ジョンソンの仲が悪くてゴタコタしてるそうだ。
日本の成績はそこそことおもうが、それにしてもボカシの多さには辟易とする。
それ程でもないシーンにボカシが酷すぎる。
それも興冷めの一因かもしれない。

ストリーは語るほどもないが、ダコタ・ジョンソンはなかなか魅力的だった。
後で調べてみたら、なんと。
お母さんがメラニー・グリフィスだって・・・。
マイク・ニコルスの『ワーキング・ガール』は有名だけど、デパルマの『ボディダブル』のポルノ女優役のセクシーさはダントツだった。
でも、メラニーの色気とは全然違う。
更に驚いたのが、なんとお婆ちゃんがヒッチコックの『鳥』のティッピー・ヘドレンだって。
彼女とも全然、似てない。

『鳥』で思い出すのが、
これは某ヒッチコック研究家の書籍からの引用だが・・・
ヒッチコックはご存知の大監督だが、どうも女優さんにツイていなかったらしい。
彼の作品には当時の売れっ子美人女優が沢山主演している。
ヒッチコックはそれらの主演女優と一度くらいはエッチ出来るのではと期待していた。
ハリウッドでもそんな事は常識的にあったらしい。
ところが当時の一流女優は誰一人そんな彼の淡い希望を叶えてくれなかった。
そこで、ヒッチコックは今度の新作『鳥』の主演を当時モデルとして売れっ子だったティッピー・ヘドレンを起用した。
彼女はモデルとしては兎も角、映画女優としては新人だ。
今度こそヒッチコックの願いは叶えられるのではと期待したらしい。

501.jpg

だが、現実は甘くはなかった・・・。
「枕営業」にダコタ・ジョンソンのお婆ちゃんは勤しまなかったようだ。

彼女にもヒッチコックはフラれたらしい。

よもや話ばかりになったが、『鳥』は50年ほど前の作品だ。
それを観たボクは、まだ高校生だった。

『フィフティ・シェイズ・オブ。グレイ』とは「50の貌を持つグレイ」という意味みたい。
ボクには50年前のその事が懐かしい。

今日はこの辺で・・・・・・・・・。


2015. 02. 26. (Thu) 15:01  [映画コメント:0  トラックバック:0

『アメリカン・スナイパー』 

イーストウッドがイラク戦争の英雄クリス・カイルの映画を撮った。
名うての共和党支持者で、ドン・シーゲルやペキンパーの血筋を引いたイーストウッドが、どんな映画にするのか?
凄く興味があった。

スナイパー①

テキサスのロディオのスターだったクリス(ブラッドリー・クーパー)は30才にして海兵隊に志願する。
同時に酒場で美しいタヤ(シエラ・ミラー)と知り合い、結婚する。

クリスは子供の頃から父親に「お前は狼から羊を守る番犬になれ」と教育され、正義感の強いカウボーイだった。
そして、9・11が起こり彼は特殊部隊の狙撃手としてイラクに向かう。
彼の任務は将に突撃する海兵隊を守る番犬の様なスナイパーだ。

戦地でのクリスは抜群の射撃の腕で忽ちネイビー・シールズのレジェンドとなってゆく。

スナイパー②

戦闘場面の激しさやリアルさでは『ハート・ロッカー』や『ゼロ・ダーク・サーティ』に分があるが、
流石イーストウッドと唸らせる演出が随所に散らばめられている。
場面転換の上手さとスピード感溢れる展開はとても84歳になろうとしている老監督とは思えない。

特に戦闘中に携帯電話で身重の妻のタヤと会話するシーンの持つ奥深さと切れ味は若い監督の追従を許さない。
一瞬にして凄まじい戦場と、静かで平和なアメリカとの対比が観客にスリリング迫って来る。
兵士は一体何の為に闘っているのか?
イーストウッドらしいメタファーにボクは思えた。

スナイパー③

クリスは計4回イラクに派遣され、160人のイラクのアルカイダを撃ち殺す。
その中にはゲリラ兵だけでなく、爆弾を抱えて走る子供や、幼いわが子に迫撃弾を渡す若いイラクの母親も含まれる。
子供たちは獲物の鹿の様に鮮血を出して地面に倒れる。

丁度アメリカでクリスを待つ妻や子供と同じ年頃だ。

その頃からクリスの心に変化が現れる。
自分は正義の兵士である味方を「蛮人」から守っている。
この映画の中ではイラクの兵隊や市民は全て「蛮人」と呼称されている。
それはあたかも、西部劇の登場するインディアンと同じで、徹底的な憎まれ役で悪党である。

スナイパー④

その「蛮人」達を撃ち殺す事に迷いが生じるクリスの心に、イーストウッドはあまり迫らない。
PTSD(心的外傷ストレス)を描いてはいるが、それは乗り越える対象としてイーストウッドのこの映画には存在している様にボクには観えた。

しかし4回目の派遣の時、
クリスに最大の危機が訪れる。
いつもの任務の途中に、クリスは生涯の敵とも言えるイラク側の狙撃手と対峙する。

オリンピックの射撃の代表でもあったそのイラクの狙撃手を見事にクリスは撃ち負かすが、
その一発の銃声が味方や自分に危機を招くことになる。
ネタバレになってしまうからこれ以上書かないが、砂嵐に襲われながらの脱出劇は固唾を飲んで見守るしかなかった。
実に見事で老練な演出術だと思う。
イーストウッドの真骨頂だと云っていい。
そして、その脱出シーンの最中クリスは妻のタヤに又しても電話する。
多分、自分の死を覚悟した電話だと思うが、そこでクリスは呟く・・・。
「もう、・・・帰りたい。」

クリスが初めて吐いたホンネだと思う。
こんなシーンをちゃんとイーストウッドは用意していた。

スナイパー⑤


やがて故郷に帰り、除隊したクリスはPTSDに悩む帰還兵や傷病兵を訪ねては励ます。
そして、それを見送る不安な顔の妻タヤで映画は終わる。


最後のテロップで観客はクリスの死を知る。
それはあたかも第二次世界大戦の最大のヒーローであるパットン将軍と同じような最期だった。

結局、イーストウッドはこの映画で何を語ったか?
まだボクには回答が思い浮かばない。
一つ確かに言える事は、
イラク戦争に勝者は居ないという事か・・・。
その戦争はまだ続いている。









2015. 02. 25. (Wed) 12:43  [映画コメント:0  トラックバック:0
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