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『孤高のメス』 

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成島出という監督は、ボクは以前から期待していた。
しかし彼がメジャーな作品を撮れば撮る程、落胆が大きかった。
残念だけど、そう思っていた。

だけどこの映画以降、ボクはその考えを方向転換しなくてはならない。
大げさな言い方かもしれないが・・・。

この映画には、大きな欠点が一つあるように思う。
それは登場人物が類型的で、善人・悪人がはっきりし過ぎている点だ。
そうなれば筋書きは作り手の思うように行くけれど、客から見れば新しい発見やサスペンスが無い分つまらない物になる。
安直なテレビの時代劇を観ている様になってしまう。

しかし、それは成島の意図している事かも知れない。
むしろそこが成島の最大の長所であり、成島流なのかと思えるようになった。
言い方を変えれば、こんな創り方が彼の真骨頂なのかもしれない。

むかし『シェーン』という西部劇があった。
アラン・ラッド扮する流れ者のカウボーイが、ある田舎町にやって来る。
その町は善良な百姓たちを懲らしめる悪党が蔓延っていた。
貧しい羊飼い牧場一家の世話になったアラン・ラッドは町の為、その悪党達の親玉である早射ちのジャック・バランスと対決する事になる。
誰もがアラン・ラッドが射ち殺される思っていたけれど、その牧場一家の幼い少年だけは知っていた。
アラン・ラッドが本当は凄い早射ちである事を…。
果たして二人は早射ち対決をし、一瞬早く拳銃を抜いたアラン・ラッドが勝つ。
憎きジャック・バランスは血を吹いて倒れる。
しかし、早射ちのガンマンであることが町の皆に知れたアラン・ラッドは、
「シェーン・カム・バック」と少年が泣きながら叫ぶ声を背にして、遥かなる山の彼方に愛馬に跨り去ってゆく……。
というストーリーなのだが、
『孤高のメス』の主人公の堤真一をアラン・ラッドに置き換えれば良く理解できる。
成島は『シェーン』をやりたかったんだなと、ボクには思えてきた。
そうすれば辻褄が合ってくる。

脚本を書いた加藤ちゃんが、今度の映画の評判が良いという事を成島監督の言ったら、成島は「いつもと同じ撮り方なんだけどなァ」と答えたそうだ。
そうなんだ。
成島は多分いつもと同じ撮り方で、
「油断大敵」も「フライ、ダディ、フライ」も「ミッドナイトイーグル」も「ラブファイト」も同じ撮り方だったんだ。
ボクが気が付くのが、遅かったんだ。

彼は良くも悪くも、彼らしい撮り方しか出来ないのだろう。
それこそが成島イズムなのだ。

むかし、彼とは一緒にある映画を作ろうと志した事があった。
しかし、それはボクの力不足で実現できなかった。
今でもそれは悔やまれる。

その間、彼はトップレベルの仕事をこなすようになった。
それには彼の才能と努力があったのは言うまでもないことだけれど、
それ以上に彼にはある種の雰囲気を持っていた。
そこに多くのプロデューサーは期待したのだろう。

その要因の一つに頑な成島イズムに依るとこが多いと感じるのは、ボクだけではないはずだ。

今度の映画に垣間見られた成島監督の真価の片鱗を、次回作に期待して止まない。


成島監督は釣りが好きだ。
一本撮り終えると、釣りに出かけるらしい。
ボクとも一緒しようと話しているけれど、これも未だ実現していない。


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2010. 07. 16. (Fri) 15:06  [映画コメント:0  トラックバック:0

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