≪ 2017. 07 12345678910111213141516171819202122232425262728293031 2017. 09 ≫

プロフィール

総合系釣り師ナベ

Author:総合系釣り師ナベ
FC2ブログへようこそ!

最新記事

最新コメント

最新トラックバック

月別アーカイブ

カテゴリ

FC2カウンター

スポンサーサイト 

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
--. --. --. (--) --:--  [スポンサー広告コメント:-  トラックバック:-

『妻への家路』 

久しぶりにチャン・イーモウの映画を観た。
しかも主演はコン・リー。

家路①

時代は文化大革命の最中。
右派分子として西域で強制労働を受けていた夫(チャオ・ダウミン)が脱走する。
それを聞いたコン・リーは困惑する。
一人娘の丹丹(チャン・ホエウェン)はバレーで主役を期待されていたが、
夫が脱走を図った事で丹丹の主役は無くなる。
密かに妻の待つアパートに忍び込む脱走犯の夫。
それを目撃した娘の丹丹は共産党に密告する。
その事で、バレーの主役がとれる事を期待して・・・。

話は、始まりからして文化大革命当時の切羽詰まった中国庶民の生活が滲み出ていて圧巻だ。
ジリジリするような緊張感がある。
流石にチャン・イーモウだ、まだ衰えてはいない。

家路③

娘の密告で、夫はまた逮捕されてしまう。

それから、二十年が経つ。
そして、時代は変化してゆく。
夫は名誉回復して妻の元へ帰って来る。

しかし、娘の密告で夫が再逮捕された時の衝撃で妻のコン・リーは記憶を失ってしまう。
夫の顔が見分けつかないのだ。

ここから、またまた夫の苦悩が、悲劇が始まる。

家路②

チャン・イーモウは丁寧に描写を重ねてゆく。

古いピアノを直して昔の曲を夫が弾いた時は誰しもコン・リーの記憶が蘇ってたと思わせて、
又、観客を突き離す。

時代が生んだ悲劇を描けばこの中国の巨匠は実に巧い。
『赤いコーリャン』や『初恋のきた道』を思い出してしまった。

ラストになってもこの夫婦に幸せは訪れない。
妻は相変わらず隣りに居る男をいとしい夫とは認識できない。
手紙を読んでくれる親切な隣人とだけしか・・・。

家路④

けれども、
エンドタイトルが出てきて映画が終わる頃になってやっと、
この映画はこのラストで良いんだなと思えてきた。

決してハッピーエンドではないけれど、
夫から見れば如何に自分はこの妻に愛されていたのかを強く、強く思えてきてるのだろう・・・。
それはそれで、幸福な終わりだ。

そんな解釈もできる、映画だった。

流石に体制批判は抑制されている。
それは不満だ。
この監督に対してはいつもそう思う。
それでも、ラブ・ストーリーとして観れば愉しめる。


スポンサーサイト
2015. 03. 14. (Sat) 18:22  [映画コメント:0  トラックバック:0

コメント














トラックバック

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。