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『私の男』 

この映画の原作を以前に読み始めた事があった。
けれど、桜庭一樹の時系列を逆転させた構成についてゆけず途中で読むのを止めた。
そのまま積読の状態でボクのデスクの側で埃をかぶっていた。

けれど今回熊切和嘉の映画を観て又、手に取り初めから読み返してみた。

私の男①

映画のインパクトは最近の邦画ではかなり強かったし、印象も割と良かった。
浅野忠信もこんな役はハマりだし、撮影当時18歳の二階堂ふみが秀逸だった。
熊切作品のトーンは『海炭市叙景』や『夏の終り』などと同じで結構好きだったし、
何より浅野と二階堂のセックスシーンはそそられた。


私の男②

だが、なんとなく合点がゆかない点があった。
そして、読み返した訳だ。
原作は前述したが、
現在が最初にあり段々と過去に遡る構成になっている。
変な話だが映画を観た後にこんな構成の小説を読むと凄く解りやすい。
又、父役の「淳吾」は浅野をイメージして読んだし、娘役の「花」は全く二階堂をイメージして読んだ。

ストーリーを簡単に書くと、
北海道の南西沖地震で両親家族を失い孤児となった9歳の花を、海上自衛隊に勤める当時25歳の淳吾が引き取り紋別にある自分の家で育てる。
二人は元々、遠い親戚という設定だ。
街には世話役の大塩老人(藤竜也)が居て、全ての経緯を知っている大塩が何かと二人の面倒を見てくれる。
淳吾には拓銀に勤める小町(河井青葉)という恋人がいたが、淳吾が花を引き取ってから二人の仲は疎遠になっていった。
小町の勤める拓銀は破綻し、彼女はその後東京へ出て行くようになる。

私の男③

小町が薄々感じていた様に、淳吾と花の関係はかなり異様だ。
小説ではその事は後半になり可成り際どく書かれている。
映画でも、不思議な関係は熊切タッチで描いている。
特に極めてエロチックな朝の食事のシーンは出色だ。
花が指を舐めたり、淳吾が花のブラウスの上から乳房を揉んだり、
花の手が淳吾の股間に伸びたり・・・。

私の男④

ここまではとてもいい感じで観てゆける。
ところが、淳吾と花のセックスシーンで何故だか、赤い血が降って来る。
二人は血だらけになって絡み合う。

これって、どうゆう事???

その疑問は、小説を読むと良く解る。
まさしく、ボクの友人で有名脚本家で今度二作目の監督作品が控えている〇井〇彦さんが指摘してた通りだった。

熊切監督は逃げたのだ。
一番大事なところを避けて通過したんだ。
これは致命的に良くない。

ネタバレを承知で書けば、
小説では二人はホントの親子だとバラしている。
映画ではそうなっていない。

二人の朝のセックスシーンを、朝の散歩に来た大塩老人に目撃される。
そんな二人の関係を「間違ってる」と諭す大塩老人を、
花は流氷の上に置き去りにする。

大塩老人は流氷の上で凍死する。
そして、二人は東京へ逃げる。

〇井〇彦さんに云わせれば、
この映画は今年のワーストワンだそうだ。

ボクはそこまではこき下ろさないけど、
近親相姦という最も重要なテーマを置き去りにして、
あえて映画の「18禁指定」を逃れた姿勢は全く評価できない。

そのテーマを避けたらこの小説を映画化する意味がなくなってしまう。

私の男⑤

と、云うのがこの映画のボクの率直な感想だ。
只、小説にしてもかなり粗がある出来だ。
直木賞も落ちたもんだ、とも思う。

といい乍ら、
ボクも近々文芸作品だが、かなりエロい映画をプロデュースする予定だ。
普通に撮れば「18禁指定」は間違いない。
しかし、そうすれば劇場並びに二次利用に大きなハンデが生じる。
従って、何とか「15禁指定」で収まるように調整中だ。

我ながら、情けない限りだ・・・。




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2014. 07. 21. (Mon) 11:25  [映画コメント:0  トラックバック:0

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