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『ソハの地下水道』 

やはりこんな映画はボディー・ブローのように効いてくる。
そして、考えさせる。

ソハ①

第二次世界大戦下のナチス・ドイツに占領されたポーランド。
地下水道の修理人のソハ(ロベルト・ヴィエンツキェヴィチ)は太った女房と幼い子供を養うためコソ泥の副業もやっている。
その彼がゲットーから抜け出したユダヤ人達を地下水道にかくまう事になってしまう。
最初はナチに密告するよりは少し多くの金銭をユダヤ人に貰う副業の一つ位としか考えていなかった。

その彼が段々と変貌を遂げてゆく。

ソハ②

「シンドラー」とか「杉原千畝」とかに比べれば規模は小さいが、
同じようにヨーロッパでは有名な実話の映画化。

監督はアンジェイ・ワイダの弟子筋にあたるというポーランド人女性のアグニェシュカ・ホランド。

ボク等日本人は戦時下のポーランドをあまり知らない。
けれど、ワイダ監督の『カティンの森』などを観れば少しその歴史を知ることができる。

ポーランドはナチス・ドイツに侵攻された時、貧しい国力ながらも当時の若くて優秀な国民を兵隊や将校として多数戦場に送った。
けれど彼らは、はるか戦力に勝るナチスの前に、多くは負傷し、戦死し、捕虜となった。
ポーランド政府は国内から逃亡し亡命政権となる。
そして国内に残された捕虜たちとポーランドの知識層・技師・教師・聖職者は強制収容所(ラーゲリ)に送られる。
その数は25万人以上と言われている。

当時は、ロシアのスターリンの軍隊がポーランドに侵攻していた。
この当時はナチスとスターリンは敵ではない。
やがて連合軍の反攻が始まり、敗色濃くなったナチスは捕虜たちをそのままにして遁走を始める。

後にナチス・ドイツに宣戦布告したスターリンの軍隊はポーランドの捕虜たちの始末に困り、
殆どの捕虜と市民をカティンの森であろうことか、銃殺してしまう。
しかもその銃殺を、ナチスの所為にして真相を世間に隠してしまう。
生き残った捕虜・市民の数は10分の1に過ぎず、20万人以上の捕虜。市民が命を落とした。

後に、「カティンの森の虐殺」として有名になる。
多くの優秀な知識層や技術者・若者を失ったポーランドの戦後の再興は困難を極めた。

ポーランドはナチスとスターリンの軍隊の両方に蹂躙されたのだった。

こんな凄まじい戦争被害にあったポーランド。

ソハ③


同じような情景がこの映画にもある。
ナチス、ウクライナの兵隊。
その両方に蹂躙されたポーランド。
それが、痛く心を撃つ。

この女性監督の血に流れるホロ・コーストに対する怒りは容易に理解できる。

けれど、こんな痛ましい実話を二時間半に渡り観客の目を背けさせず、スクリーンに釘づけにする力量には感服するしかない。

悪臭にまみれ、どぶ鼠や腐敗した死体が溢れる地下水道に一年以上に渡り隠れた続けたユダヤの人々。
その人たちを助けたコソ泥の地下水道の修理人。
そんな小さな逸話が、
かくもスリルとサスペンス、
細やかな人間模様、
そしてエンタテイメントとしても一級で、
最後には、こころ温かくなる映画になっている。

これには同じ戦争を経験した国の子孫であるボク達も、
真摯な賛辞を送らざるを得ない。






翻って、今の日本。

大阪の威勢のいい市長の兄ちゃん、
東京の偉そうなジジイ知事。
保守党の総裁に返り咲いた頭の悪そうな坊っちゃん議員。
「イシンの怪」に加わる人相の悪そうな連中。
彼らの肝の中身は、
憲法を改正し、徴兵制を敷き、軍事力と核兵器を持ち、
挙って戦争をやりたがっている様な気がしてならない。

それがボクだけの杞憂で終わる事を切に願っている。



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2012. 10. 03. (Wed) 04:27  [映画コメント:0  トラックバック:0

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