≪ 2017. 09 12345678910111213141516171819202122232425262728293031 2017. 11 ≫

プロフィール

総合系釣り師ナベ

Author:総合系釣り師ナベ
FC2ブログへようこそ!

最新記事

最新コメント

最新トラックバック

月別アーカイブ

カテゴリ

FC2カウンター

スポンサーサイト 

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
--. --. --. (--) --:--  [スポンサー広告コメント:-  トラックバック:-

『アーティスト』 

この映画、大変評判が良い。
ボクも封切って直ぐに観た。

アーチスト①

しかし、渋谷のル・シネマは意外に不入り。
大手の配給ではないが、この手の映画のファンは日本でも世界でも少数派かもしれない。

監督・脚本のミシェル・アザナビシウスと主役ジャン・デュジャルダンが二人だけでハリウッドに乗り込み撮影した。
二人とも40前後のフランス男らしい。

評判通り、面白味は随所に或る。
特にタップダンスの巧さはジーン・ケリーを彷彿させる。
恋人役のベレニス・ベジョもとてもキュートで可愛いし、
犬の演技も見物だ。

アーチスト②

サイレント映画へのオマージュが全編に渡って散らばめられており、
映画ファンを喜ばす仕掛け満載である。

でも、この映画は「サイレント映画」ではない。
れっきとした「トーキー映画」だ。
「サイレント映画」風に創ってあるだけで、作品紹介で「サイレント映画」とあるのは、間違い。

その「サイレント映画」のスターだった主人公が「トーキー映画」に圧されて落ちぶれてゆく。
それを、「トーキー映画」の新進のトップスターになった恋人が再帰させ、甦らせるといったストーリー。
ありふれた恋愛ドラマだが、懐かしさに溢れている。
ディティールにも凝っていて楽しい。
最後に二人でタップダンスを披露して、カット(おしまい)。
まっ、こんなもんか。
決して入場料は高くない。

しかし、待てよ。
ボクとしては「サイレント映画」にこだわり「サイレント映画のスター」として生きる主人公に、どうしても共感を覚えてしまう。
だから、この「トーキー映画」に出演してハッピーエンドのラストはどうも今ひとつ気がのらない。
つまり、タップダンスの場面は完全なトーキー映画であり、主人公は「トーキー映画」の軍門にくだったのだ。
観客が喜べばトーキーだろうがサイレントだろうが、どちらでも良かった訳だ。
主人公は無声映画への矜持を捨てた事になる。


映画がサイレントからトーキーに変わってゆくのは歴史的必然であったかも知れないが、
そこにひと工夫あっていいのでは?
折角、題名が「アーティスト(芸術家)」なんだから…。
と、思ってしまう。

アーティスト③


余談だが、
「映画」の撮影方法は三通りしかない。
一つ目は「シンクロ」(カメラとレコーダーが同時にまわる同時録音)
二つ目は「アフレコ」(撮影後に画面を見ながらセリフを録音する)
三つ目は「プレイバック」(先に音を録音しそれに合わせて撮影する)

ボクが助監督の駆け出しの頃、先輩助監督から教わった。
この法則は今も変わっていない。

この「サイレント映画」風の「トーキー映画」のラスト・シーンは、
「プレイバック」で撮影されている。
そのことは、この映画を注意深く観ればわかる。


一つ残念な事がある。
大林宣彦監督も言っていたが、
ラストで「カット」の声は聞こえたけれど、「THE END」が、出なかった事。

これが無くては、昔のサイレント映画は終わらない。
「THE END」が出たのを見て、みんな席を立ったわけだから。








スポンサーサイト
2012. 04. 17. (Tue) 17:30  [映画コメント:0  トラックバック:0

コメント














トラックバック

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。