≪ 2017. 07 12345678910111213141516171819202122232425262728293031 2017. 09 ≫

プロフィール

総合系釣り師ナベ

Author:総合系釣り師ナベ
FC2ブログへようこそ!

最新記事

最新コメント

最新トラックバック

月別アーカイブ

カテゴリ

FC2カウンター

スポンサーサイト 

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
--. --. --. (--) --:--  [スポンサー広告コメント:-  トラックバック:-

『無言歌』 

天気が悪いので、釣りに行かないで映画館へ。
久しぶりに横浜の伊勢佐木町で観た。

山形国際ドキュメンタリー映画祭などでは有名な王兵(ワン・ビン)監督の劇場用の映画。

無言歌①

1960年・文革前の中国。
毛沢東率いる中国共産党は国民党との内戦に勝利し中国人民共和国を建国したが、「スターリン批判」「ハンガリー動乱」など一連の開かれた政治環境の流れを阻止するため国内の右派分子を締めだす必要があった。
この「反右派闘争」は55万人を超える右派分子とされた人々を収容して、再教育と称して農園で働かせた。
この時期は丁度、大飢饉と重なり多くの死者をだした。
一説によると、この時期の餓死者の規模はヒットラー、スターリン、ポル・ポトの大惨劇を越えると言われている。
「1958年から62年にかけて中国は地獄に落ちていった」とも言われる。


草一本も生えていない極寒のゴビ砂漠にある名前だけの「農園」。
そこに送り込まれた反革命分子は極度の餓えの中にいた。
食料は底をつき、鼠や泥までも食べるようになる。
次々と餓死者がでても遺体は近くの砂漠に土饅頭として埋葬されるだけ。
中にはその死体の衣服を剥ぎ、食料に換えたり、中には人肉を食されたりしている。
……。
目を背けるしかない場面が続く。

でも、この映画は反中国・反共産主義の映画ではない。
地獄の底で苦しみ傷ついた人々を描く事により、人間の奥深さを問いかけている。
歴史に飲み込まれた名もなき民の姿を描きながら、尚且つその映像は、美しく輝いている様にも見える……。


無言歌②

夫が死んだとは知らずに会いに来た若い妻。
ひたすら亡骸を捜す彼女に「人の情(じょう)」を感じる。
又、年老いた師匠を見捨てられず逃げ出せない弟子に「人の情(なさけ)」を感じる。


今や世界第二の経済大国でアメリカをも追い抜きそうな勢いの、中国。
共産党一党支配の閉ざされた、中国。
その行きつく先に何があるのか?


中国では公開が許されていないこの映画で、
若い監督・王兵(ワン・ビン)は何を見出そうとしているのか?

彼はベネチア映画祭で、
「『無言歌』はおそらく初めて、
反右派闘争という現代中国の政治的な過去と、
右派とされた人々の収容所における苦難を真正面から語った映画です。
苦しみ傷ついた人々に尊厳をふたたび取り戻すために。」
と、語っている。




観客が殆ど入っていないうら寂しい映画館を出て、関内駅に向かう。
寒さに背を丸めながら、ふと自分の国の事を思う。


今、東京都の知事と大阪の市長が人気投票で日本の指導者としてワン・ツーだそうだ。
この二人は、ともに我が国の核兵器保持を主張して憚らない。
彼らがホントに日本のトップになったら、核兵器を持ってどの国と戦争を始めるつもりなのか?

ボクが生きているうちにそんな時代が来ない事を祈るばかりだ。






スポンサーサイト
2012. 01. 21. (Sat) 12:02  [映画コメント:0  トラックバック:0

コメント














トラックバック

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。