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『私たちの時代』 

これは劇場用に創られた映画ではない。
フジテレビ系列で昨年の12月30日にオンエア―されたドキュメンタリーを、ブルーレイで劇場のスクリーンに映写したものだ。
その東京公開の最終日に新宿武蔵野ホールで観ることが出来た。

②私たち

「フジ・サンケイグル―プ」の右翼的プロバガンダにはいつも辟易とするけれど、
フジテレビの制作現場の姿勢にはボクは一目置いている。
実際にフジテレビで何度か仕事した経験からもそう思っている。
そして、今でもその伝統は生きているみたいだ。

同じテレビ・ドキュメンタリーの「別離(わかれ)の歌~飛騨高山の早春賦・『白線ながし』~」で有名な横山隆晴プロデューサーが奥能登の門前町に、ほぼ3年間住み込み撮った。
こんなプロデューサーが存在し、会社がそれを許している事に他局にない懐の深さを感じさせる。
多分、そんなフジテレビの制作姿勢がこのような感動作を世に送り出せたのだと思う。

③私たち

能登半島の日本海に面した小さな海辺に門前町はある。
そこに門前高校女子ソフトボールがあり、監督の女先生と女コーチと30人余りの少女達がいる。
このソフトボール部は強豪で全国大会の常連だ。
部員の少女達は監督の女先生の自宅で共同生活をしている。
彼女たちは携帯は持っていない。
化粧もしない。朝、寝癖の付いた髪を水で整えるだけ。
自分たちで朝食を作り、早朝から夜遅くまでソフトボール練習一筋だ。

④私たち

それでもみんな元気一杯で、明るくて、可憐な女の子たちだ。

そんな彼女たちに突然、試練が訪れる。
震度6強を記録した「能登沖地震」だ。
彼女たちの多くの実家は無残に崩壊する。
カメラはその惨状を忠実に追いかける。

⑥私たち

彼女たちのショックは計り知れない。
しかし、女先生は励ます。
「こんなことで負けて堪るか!」
「命があったことを感謝しましょう。生きていれば、働けばまた物は買えます。命は買えない」
その言葉に、素直に反応する少女たち。

でも、このドキュメンタリーは震災ものではない。
門前高校ソフトボール部を追いかけていたら、偶然震災が起きたのだ。

彼女たちは、来るインター杯予選に向けて練習を再開する。

更に彼女たちに災難が訪れる。
町の過疎化に伴い、高校の統廃合で門前高校が無くなる事が決定する。
隣りの金沢の高校に吸収される運命になったのだ。

この彼女たちにソフトボールを教える女先生は、この土地に生まれ育ち、門前高校でソフトボールに出会い、門前高校で30年以上ずっとソフトボールを教え続けている。
そして、女先生は来年定年を迎える。
彼女は呟く。
「教員というのは給料をもらうためにするんじゃない。子供達のため、子供達を一人でも、一人でも救ってやること。社会っていうのはそうでないといけない。」

大阪の橋下徹に聞かせたいセリフだ。
弱者切り捨て、合理化、権力集中等、橋下の考えと対極にある。
亀田兄弟の試合で誇らしげに「君が代」を合唱する橋下とは、ボクは相容れないものがある。


それはさて置き、
新人戦でライバル校に負けた彼女たちは、先生の最後のシーズンに何としてもインター杯に出場しなければならない。
先生の為にも、自分たちの為にも…。

その決勝戦の手に汗を握る戦い。
そして、
彼女たちの卒業式の答辞を読む女子生徒との言葉がカットバックしながら流れる。



自殺する人が12年連続で3万人を超えるこの国。
まさに生きる指針無きこの時代を、若者たちはどうやって生きてゆくのか?

そんな閉塞した日本の、
明日への希望の一つの答えがこの映画にはあるように思う。

私たち①

ディレクターは地元・石川テレビの今村亮。

テレビ局主導のどうでもいい映画が相変わらず席巻する日本映画。
その中にあって、
こんな良質なドキュメンタリーが生まれる素地もやはりテレビ局にあるという皮肉な結果を、
ボクはどう受け止めればよいのか?

その答えも、まだない。

只、このドキュメントはあくまで、テレビ用に作られている。
暗い映画館で集中して観るにはあまりにもリフレインが多いし、説明過多の部分が多くある。
折角劇場公開するのなら、劇場用に再編集ぐらいは試みて欲しいと思うのは老婆心か………?



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2011. 12. 13. (Tue) 14:28  [映画コメント:0  トラックバック:0

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