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『白いリボン』 

?白いリボン

映画館で観そびれて、DVD鑑賞。

しかし、DVDで観た事に後悔した。
この映画はやっぱり映画館で観るべきだった。

監督・脚本はオーストリア人のミヒャエル・ハネケ。
この作品でカンヌのパルム・ドールを受賞している。

しかし世界的には超有名なこの監督も、日本では馴染みが薄いのかあまり評判にはならなかった。
正直なところ、ボクもこの映画が初見。

舞台は第一次世界大戦前の北ドイツの小さな田舎の村。
そこは男爵の経営する荘園が村を支配する封建社会。
そして、村人は皆敬虔なキリスト教信者だ。

最初の事件は村の医師の落馬事故。
何者かが、医師の馬の足に針金を仕掛けたのだった。
次の事件は、荘園で働く小作人の女房の転落死。
更にその男爵の息子の傷害事件。
そして、医師の隣人で助産婦の知恵遅れの息子の失明事件…
猟奇事件が続くが、決してその手の映画ではない。

もう一人の重要な登場人物に、教会の牧師とその家族がいる。
彼らの子供たちが事件に深く関わる事になる。

そして、物語の進行役が若い教師だ。
かれのモノローグですべてが語られる。
又、彼の恋人として登場する若い女性・エヴァとのロマンスも散りばめられている。

注意深く観ても、一回だけでは犯人は分からない。
がこの映画、犯人探しの映画ではない事ぐらいは分かる。
しかも、かなり奥が深く物語のテーマを見つけるのに苦労する。

不注意に、しかも睡眠不足で映画館に入ると熟眠すること請け合いだ。

しかし、モノクロの静かな映像は画面に惹きつけられる程の美しさがある。
スピリチャルで不可解な事件は続くが、
貴族が支配する荘園にも、教会の秩序にも表面的な乱れはない。
この村の人々は普遍的にそれらを受け入れているかのようだ?
子供たちの暗い顔がすべてを予知している如くに…。

物語に登場する、個々のエピソードは論理的で且つ官能的な魅力に溢れている。
初見で、しかもDVDの小さな画面で観たボクにも感じられた。

?白いリボン

難解な映画だが、史観的には一つだけ理解できる。

映画の中で、サラエボでオーストリアの王子が暗殺されるニュースがもたされる。
それ以後、欧州は第一次大戦に突入し、ドイツは敗北する。
そして、この国はその数年後、悪名な独裁者を生み、
イタリアと日本と共に、次の大戦に突入する。
これは誰もが知っている。

しかし、その独裁者はドイツ国民が正式に選挙で選んだ人物である。
彼はドイツ国民の圧倒的支持を受けて選ばれた指導者であったのだ。
そんなドイツの英雄を生んだ萌芽が、
言いかえればファシズムの温床がこの映画の根幹に潜んでいる事を、
監督・脚本のミヒャエル・ハネケは示唆している様な気がする。




折しも、日本では次の総理が来週には決まる。
ボク的には「こいつでは駄目だ」と思う奴らがメジロ押しだ。

リビアではカダフィが、敗北した。
今後のリビアは今よりもっと混乱する事は目に見えている。
それを知っててユーロ諸国はカダフィを倒した。
自国の利権と民主化という御旗の基で。
独裁者がいても、国が平和で豊かなら良いのではないか?なんて、思ってしまう。

テレビを点けると、もっとつまらない紳助の話題で持ちきりだ。
芸能界とヤクザは昔から繋がっている。
そんなの当たり前。
政治家と財界が繋がっているのも、当たり前。
李下に冠を正さないのは、いつもテレビ局だろう!


題名になっている、「白いリボン」とは子供たちをの躾けに使うもの。
表面は清く正しくを装っているこの映画の登場人物。
しかし一皮むけば隣人の助産婦を慰み者にし、飽きれば「お前は醜くて臭い」と棄ててしまう医師など、ダークサイドばかりの偽善人が沢山登場する。
「白いリボン」で矯正しなければならないのは、大人たちかもしれない。


この映画の進行役の教師は事件の真相を半分ほど突き詰める。
しかしながら、その後に兵役に就き、村には帰ってこない。
戦後、仕立て屋になって人生を終える、とある。
かれの恋人だったエヴァという名は、ヒトラーの恋人の名前でもある。

……………ウ―ンと、
思わず唸りたくなる映画を観たものだ。
根性据えて、もう一度映画館で見直すしかない。
そうすればもう少し論理的にこの映画を語れるかもしれない…。






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2011. 08. 24. (Wed) 18:42  [映画コメント:0  トラックバック:0

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