≪ 2017. 09 12345678910111213141516171819202122232425262728293031 2017. 11 ≫

プロフィール

総合系釣り師ナベ

Author:総合系釣り師ナベ
FC2ブログへようこそ!

最新記事

最新コメント

最新トラックバック

月別アーカイブ

カテゴリ

FC2カウンター

スポンサーサイト 

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
--. --. --. (--) --:--  [スポンサー広告コメント:-  トラックバック:-

『ヒマラヤ 運命の山』 

暑い日が続いている。
こんな日に最適の映画を、銀座で観た。

①ヒマラヤ


この映画、内容は殆ど分かっている。
それより、「ラインホルト・メスナー」と「ナンガ・パルパット」とについて少し説明しよう。
それを知らないと面白くない。

日本では植村直己が五大陸最高峰の登頂者として話題になった頃、
世界的にはその植村を上回る、8,000m超級の山々を単独無酸素で14座も登る偉業を成し遂げた、登山界の超人がラインホルトだ。
彼は大型の遠征隊を従えて近代装備で安全且つ慎重に登るのではなく、あくまで単独・軽装備無酸素のアルペン・スタイルの登山家だ。

そして、イタリア人の彼らにとって「ナンガ・パルパット」はヒマラヤ山脈西側のパキスタンにある峰で、高さは世界第9位だが世界最大の標高差4500mのルパール壁がありエヴェレストより危険な山として知られている。

そのラインホルトが、弟のギュンターと共にドイツの遠征隊に加わり、ドイツ人隊長のカール博士の制止を振り切りピークを目指す話だ。
しかもその登攀は、帰りの固定ロープを結ばない軽装備でスピードを重視したリスキーで冒険的なスタイルだった。
しかし彼らにとってそれは、天候の合間を縫った最後の賭けであり、残された唯一無二のチャンスといえた。

結果、ラインホルト兄弟はは登頂に成功する。
だが悪天候の中、下山に失敗し弟のギュンターを失う。

この遭難事故はカール博士達と激しく対立し、後日裁判沙汰にまでなった。
いわく付きの山岳事故スキャンダルに発展した。

この裁判でラインホルトは、悉くカール博士達に敗訴する。

しかしそれにめげることなく、その後も彼は無酸素・単独行に拘り多くの高座・難壁に挑戦を続けた。

③ヒマラヤ

そして66才になったラインホルトが、自身の名誉を賭けて、
真実を伝えるべく創ったのが、この映画だ。

映画の作りは、全くストレートで兄弟の友情、家族愛、そして過酷な挑戦と云わばありきたりの展開だ。
が、この暑い日には、充分涼しく、ヒヤヒヤ楽しめる。
今やクラシカルになった登山スタイルはとても懐かしいし、
実際の高所で撮影したリアルな映像は山好きな奴でなければ分からないほど臨場感溢れている。
特に作りものではない雪や氷は、寒さがダイレクトに感じられる。


しかし、しかしだ、
このラインホルト・メスナーという登山家には、
ボク個人的にはクエスチョンが多くある。
彼はエベレストに単独無酸素で登ったけれど、あれは一般ルートからだ。
後日、ナンガ・パルパットにも単独・無酸素でリベンジを果たすが、この山、大きくはあるが傾斜度は大したことはない。
言わば緩やかな雪と氷の斜面が続く。
(勿論、ボクは行った事も、登った事はないけれど…。)
それに限らず、彼が挑戦した山々や氷壁は難易度からすれば「超A級」ではないという事が解る。
むしろ単独で無酸素での難壁の登頂を比較すると、
日本人で熊に咬まれて有名になったけれど山野井靖史氏の方がはるかに登攀の難易度では上回る。
(山野井氏は沢木耕太郎の『凍』という小説の主人公だ)
更にメスナーと同時代には小西政継氏や山田昇氏たちがいる。
彼ら日本のアルピニストは世界の超一流だ。

勿論、メスナーのキャリアにケチをつける気は毛頭ない。
近代装備で何本ものロープで確保しての組織的登攀にあがなって、フリークライムに近い軽装備の単独行に拘ったメスナーをリスペクトする。
だが、メスナーより更に危険で垂直に近い氷壁に挑み、登攀した日本人のアルピニストにも光を当ててもらいたい。


そんな映画の中で、とても気に入った場面があった。

それは少年時代のラインホルト&ギュンターの兄弟が、
母国イタリアのアルピニスト、「ワルター・ボナッティ」に憧れ、彼のようなアルピニストに成りたいと願っていた事だった。

②ヒマラヤ


同世代のボクも若かった頃、
同じように「ワルター・ボナッティ(Walter Bonatti)1930~」に、憧れた時代があった………。

そんな昔の、憧憬の人を思い出させた映画だった。


スポンサーサイト
2011. 08. 11. (Thu) 11:56  [釣りコメント:0  トラックバック:0

コメント














トラックバック

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。