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『最後の忠臣蔵』 

最後の忠臣蔵

正月映画が出そろった中、昨日は先ず杉田成道の新作を平和島シネマ・サンシャインで観た。
杉田監督と言えば『北の国から』などで有名なフジテレビの演出家。通称、杉兄ィ。
その杉兄ィの映画なのに今回はフジテレビからの出資は無し、系列で杉兄ィが社長をしている「日本映画専門チャンネル」だけ。
しかも、メインのサプライヤーは日本ワーナーとは驚いた。

杉兄ィもワーナーのアイアトン代表とも以前ドラマや映画を一緒に作った事はあるけれど、
スタッフにも懐かしい名前がずらり並んでいた。
企画の鍋ちゃんはともかく、監督補に小笠原佳文とはホントに懐かしい。
Vシネマ等で監督をしているとは聞いていたけれど…。
昔、大映京都で仕事した以来会っていない。
ボクの事を覚えているかな?

前置きが長くなったけれど、
流石に杉兄ィらしく「泣かせ場」満載だった。
忠臣蔵と言えば泣かせは当然だけれど、内蔵助の隠し子と役所演じる孫左衛門の別れの場面は杉兄ィの最も得意なところ、あまり客は入って無かったけれど彼方此方で鼻を啜る音がした。
そして、映像もちゃんとしていて役者たちの立ち振る舞いも堂に入っていた。
特に照明が実にリアルで美しい。
これは、『たそがれ清兵衛』や『武士の一分』と一緒。
西岡美術と共に流石が一流の仕事ぶりだった。
時代劇はこうでなくてはならない。

しかし、
やっぱりしかし、
田中陽造さんの原作にないオリジナル部分を膨らました事は推察できるけれど、脚本に「偶然」とか「追跡」とか都合よい安易なプロットが多すぎる。
特に内蔵助と隠し子・可音を繋げる「匂い袋」を、吉右衛門役の佐藤浩市が逃げる孫左衛門を追う時に偶然見つけるのには失望した。
もっと他の手があるだろう…。
ボク等が時代劇プロットを作る時のタブーに「偶然」、「追跡」、「立ち聞き」というのがある。
陽造さんがそれを知らぬ訳がない。
更に、隠し子が大店の息子に嫁入りする時の大行列は頂けない。
最後は何故か田中邦衛までもが出てきて、大げさに賛辞を述べる。
『北の国から』の蛍の嫁入りじゃないのだから、シラケルばかり。
可音(桜庭ななみ)はひっそりと孫左衛門と吉右衛門に付き添われて輿入れすれば良い。
その方がその後の可音の幸せを予感させる。

又、物語の狂言回しに「曽根崎心中」が何度も挿入される。
ボクは観ていて、これはひょっとして孫左衛門と可音との心中道行かと期待してしまった。
それは無残にも見当違いとなった。
だったら、何故「曽根崎心中」だったのか、疑問が湧く。

アラ探しばかりになったけれど、それを上回る役所広司の熱演と桜庭ななみの凛とした美しさは別格で、
映画照明と映画美術の素晴らしさは目を見張るものがあった。
映画は光と影で出来ているんだよ。
決してデジタルでは出来ない領域があるんだ。

それを引き出した杉兄ィに改めて、敬意!




(ここから追記)

昔話で恐縮だけど、ボクが杉兄ィと一度だけ仕事したテレビドラマがある。
タイトルは「となりの女」。

となりの女

トリューフォーの名作にも「隣の女」というタイトルの映画があるけれど、決して真似した訳ありません。
これは日本でホントにあった事件を下書きにして脚本家の松田寛夫さんが創ったオリジナルです。
ただ、大きな設定が似ていた為に誤解を受けた事はありますが、決して真似ではありません。
後に、この話を真似て作った連続テレビと映画がありました。
(タイトルはそれぞれ違いますが…)

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2010. 12. 21. (Tue) 12:29  [映画コメント:0  トラックバック:0

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