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『鉄くず拾いの物語』 

ボスニア・ヘルツェゴヴィナの映画だ。
昔はユーゴスラビアで社会主義の国だった。もっと大昔はオスマン帝国。
首都のサラエボは第一次世界大戦の発端になった事件があった都市としても有名だ。
社会主義連邦の崩壊後は民族紛争が絶えず、今だに不安定な国家のひとつだろう。
その国の監督ダニス・タノヴィッチが、その国で暮らす少数民族のロタ族の家族を描いたドキュメンタリータッチの静かな映画だ。
そして、演じている家族が実際に体験した話を本人たちで再現し、本人たちが演じている。
とにかくこの映画は説明しなければ分らない事が多いのだけど、
ロタ族とはジプシーと呼ばれた人たちだ。

説明はこれくらいにして、
物語は寒さ厳しいボスニア・ヘルツェゴビナの田舎村での事…。

くず鉄①

鉄くずを拾いの稼業で何とか暮らしている4人家族。
ところが、身重の妻が突然激しい腹痛に襲われる。夫は自分のポンコツ車が故障で動かないので、村の友人の車で何とか都会の病院に妻を連れてゆく。妻は緊急の手術が必要だが、保険証がない家族は手術代が高額で払えない。
仕方なく妻を連れて家に帰るしかない。

くず鉄②

無邪気に遊ぶ二人の子供の傍で、妻はじっと痛みに堪えている。
このままでは生命にも危険が及ぶが夫には為す術がない。
国の為、兵隊にも行ったが満足な恩給はもらえない夫。
村の同じロタ族は助けて呉れようにも皆同じく貧乏だ。
最後はポンコツ車を鉄くずにして売ってしまうが、妻の薬代にしかならない。

途方にくれる夫。
「神は何故、私たちばかりに苦難を与え給うのか…」

くず鉄③

社会主義国家が崩壊し、激しい民族紛争が続いたこの国は復興の途端にある。
が、一方で民族・階級の格差は広がるばかりだ。
誰も止められない。

やがて夫婦は義理の妹の保険証を借りて手術が出来、妻は一命をとりとめる。
しかし、帰ってきたら電気代が滞納で電気が止められている。
夫は森へ暖を取るための薪を切りに行く。

映画はそんなところで終わるが、
一家4人の暮らしはそんな状態がずっと続く……。

何とも身につまされる映画だった。

戦争がなく働けば何とか暮らせる国に住む僥倖を感じながら、
日本にも確実に格差が広がり、
世界にはもっと多くの格差が広がっている現実に、背を向けるわけにはいかない。
と、ボクは思う。












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2014. 01. 30. (Thu) 12:42  [映画コメント:0  トラックバック:0
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